相互視聴
『相互視聴』とは、互いに保有するコンテンツを視聴し合う行為を言う。
YouTubeの場合
例えば、YouTuber同士が、各個の動画を視聴し合うという互助行為で、互いに再生時間と再生回数が増えることになる。
「相互チャンネル登録」は明確に禁止行為となっている(例外あり)が、「相互視聴」自体は2019年8月31日時点ではまだ禁止されていない。
YouTubeのビジネスモデルの場合、コンテンツに付随する「広告」を視聴者に見てもらわない事には成り立たないので、「相互視聴」を禁止とすると、かなりの収益減が見込まれる上、その監視にも膨大な手間暇・経費が掛かる。
AIを利用する方法もある事にはあるが、AIに全面的に任せる訳にはいかない為、人件費がゼロにはならない。
また、AIを開発・改良・維持するのにも経費はかかる。
つまり、「相互視聴」を禁止することは、およそ現実的ではない。
逆に、かつてTVがそうだったように、何となくでもつけている状態があって、特別見入っているわけではないが、CMにふと興味を惹かれて、そこだけ見入る事がある。
この「垂れ流し」状態を歓迎しないと、コンテンツを見たい時の広告はスキップされがちなので、ビジネスモデルとしては本末転倒になってしまう。
従って、『相互視聴垂れ流し』という状態が、少なからずとも発生するのだが、YouTube運営陣はこれを歓迎するべきである。
垂れ流しの妨害
YouTube運営は、垂れ流しを妨害しているフシがある。
長い時間、再生しっぱなしにして何も操作していないと、「つづきを見ますか?」というダイアログを出したり、自動的に一時停止させたりする。
先にも書いたが、「垂れ流し」で得られる広告視聴を妨害しているのだから、本末転倒である。
妥当な対策としては、再生しっぱなしにして何も操作しない状態が続いたら、広告だけが流れるようにし、「動画のつづきを見る場合はクリックして下さい」と表示するべきであろう。
この自動的に広告だけが流れる状態で、広告主が喜ばない筈はないのだが、広告主に請求する料金が上がるというのであれば、そこだけ加算しないようにすればいい。その方が、「垂れ流し」を規制するよりも遥かに楽で低コストであり、現実的である。