ぶっ込み(タクシー用語)
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『ぶっ込み』とは、タクシー業界の俗語で自分のお金を売り上げに加算するべく、料金メーターを実車や迎車などにする事である。
所謂、「帳簿水増し」「架空営業」「自爆営業」などと呼ばれる行為である。
厳密には違法であるが、タクシー業界の場合、咎める者がいない為、日常茶飯事的に行なわれている。
但し、『ぶっ込み』を全くやった事がないタクシー乗務員も居ると考えられる。
理由
なぜ、自分のお金を売り上げに計上するかというと、
一定の売り上げ額に届かないと、給与支給率が減ったり、特別指導を受けたりする事がある為、それを避けたいが為にやるのである。
タクシー会社は、実際に人間を載せていなくても、売り上げになるのであるから、見て見ぬ振りをする。
他のタクシー乗務員も害がないので、笑い事で済ます風潮がある。
損をしない場合
古い時代の給与体系であり、段階制の支給率の場合、本人も得をする場合がある。
例えば、
月の売り上げが、48万円以上は55%の支給率で、それ未満は48%の支給率だとする。
すると、48万円売り上げた時は264,000円の支給となるが、46万円の売り上げだと220,800円の支給にしかならない。
この差が43,200もある。つまり、その月を46万円のままで終わるより、自分の財布から2万円ぶっ込んだ方が、23,200円プラスになるのである。