『おばけ』とは、ふた通りの意味で使われるタクシー業界の俗語である。
尋常ではない長距離のご利用を『おばけ』と呼ぶ場合
長くタクシー乗務員をやっていても、なかなかお目にかかる事はない。
幾つかの説があるが、
五万円を一つの目安にしてこれを超えると『おばけ』と呼び、それ未満は単に「長距離」とするという説がある。
誰も乗っていない利用を『おばけ』と呼ぶ場合
タクシーには、所謂「ぶっ込み」と言う営業がある。
このぶっ込んでいる状態は、実車なのに誰も乗っていないところから、幽霊(おばけ)を載せているように見える事から、こう呼ぶ人が現れたのである。